とぎぷろべい

包丁研ぎとプログラミングと米国株投資についてのなんやかんや

ヤフオクで買った135mmの万能包丁(両刃)

先日、ヤフオクではじめてお買い物をしました。

今までに出品したことは何度もあったのですが、ああいう場所で何かを買うのはちょっと怖かったので今までずっと避けていました。

 

しかし先日なんとなくヤフオクで出品されている包丁を見ていると、安来白鋼の鍛造包丁4本セットが税込み3000円とかいうわけの分からないお値段で出品されているのを発見しました。

「もうこれは買うしかないな」ということで買ったのですが、そのうちの1本である135mmの万能包丁(ペティ―ナイフ)を、今回しっかりと研いでみました。

 

 

研ぎの参考にした動画はこちら。

www.youtube.com

 

いや~、まさかこんなに包丁を寝かせて研ぐなんて思いもしませんでした。

今までは1円玉を3枚重ねた角度で研いでいたのですが、この動画の方法だと1枚分の角度があるかもあやしいというような相当な鋭角で研ぐことになります。

 

さすがにこの作業を中砥石で行なうのは不可能に近い荒行なので、愛用の朝日虎印の#240の荒砥石でごりごりと刃を研磨してみました。

けっきょくすべての工程を終了するのに、2日間の計4時間くらいかかりました。

 

オール手研ぎはやっぱり時間がかかりますねえ。

まあ楽しいからべつに何時間かかってもいいんですけれども。

 

 

↓ が研ぎかけの中途半端な状態の表。

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まだ鎬から刃先までが一直線ではない状態

 

んで、↓ が荒研ぎ完了後の表。

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鎬から刃先までがほぼ一直線になりました

 

んで、↓ が研ぎかけの中途半端な状態の裏。

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表よりも分かりやすく一直線ではない

 

最後に、↓ が荒研ぎ完了後の裏。

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ほぼほぼ一直線になりました

 

だいぶ黒打ち部分が剥げてしまいましたが、なかなかいい感じに砥げていると思います。

 

ちなみに ↑ の研ぎ完了後の写真は、たしかすでに糸刃(小刃)を付けている状態です。

国産の天然青砥で20度くらいの角度で糸刃を付けて、あとは適当な布でバリをとってから玉ねぎをスライスしてみたのですが、恐ろしいくらいにする~んと切れましたねw

 

この包丁、画像からはちょっと分かりにくいと思うのですが、表の刃境の文様がぐにゃぐにゃしています。

つまりこの包丁、たぶん鍛接ではなく利器材だとは思うのですが、しっかりと鍛造して作ってあるんですよねえ。

 

銘の部分にはただ無骨に「鍛造」としか印字されていないのですが、ちゃんとしっかり鍛造されたいい包丁だと思います。

ちゃんとこの包丁を作った職人さんか鍛冶屋の名前を彫ってほしかった。

う~ん、無念。

 

あとこの包丁、材料にちゃんと安来鋼の白紙を使っているらしいですからね。

ちゃんと鍛造されていますし、研いだ感じや切った感じでは焼き入れしっかりできています。

 

きっとかなり上手な職人さんが作った包丁なんじゃないでしょうか。

う~ん、わくわくしますねえ。

 

こんな出来のいい包丁が、4本セットでたった3000円(税込)でしたからね。

ものすごくいいお買い物ができたような気がします。

 

いや~、やっぱり包丁は鋼、特に安来鋼の白紙に限りますねえ。

安来鋼にはなんというかロマンがあります。

SK材やステンレス製の合金を使った包丁には、申し訳ないんですがこういった浪漫は感じないんですよねえ。

 

買って楽しい、見て楽しい、料理して楽しい、研いで楽しい。

とにかく楽しいのが安来鋼の鍛造包丁なのです。

 

 

ちなみにこの万能包丁、商品説明では「割り込み」ということだったのですが、じっくりと裏を見ても、刃境がまったく識別できないんですよねえ。

刃境がないということは、もしかしてこの包丁は平沸し工法で作られているのでしょうか?

いや、さすがに「平沸し工法」の安来白鋼が1本1000円以下はありえないでしょう。

 

だとするとたぶん利器材だから「合わせ」なんでしょうかね?

う~ん、よく分からないですねえ。

 

 

とにかくすばらしい切れ味の包丁です。

これぞ安来鋼の醍醐味。

 

 

〇追記

残念ですが、銘がない時点でこれはおそらく商品未満の粗悪な包丁みたいです。

まあ、4本で3000円ですからね。

しょうがないですね。

 

ネット通販で銘のない包丁を買うのは絶対にやめたほうがいいと思います。